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1988年3月18日 小笠原沖皆既日食

コメント：小笠原諸島近海の公海上、にっぽん丸の甲板上で撮影した画像です。
　　　　　幸いにも皆既の間は雲がかからず、皆既の様子をビデオカメラで撮影できました。
　　　　　船の揺れのせいで、船酔いしそうな動画になっていますが、そのビデオテープから
　　　　　キャプチャーした画像を使い、静止画にしてみました。
　　　　　肉眼で見ると、コロナの中心部から周辺まで良く見えましたし、赤いプロミネンスも
　　　　　見えていました。
　　　　　写真中央の黒い部分は、月によって太陽の光球周辺が隠されているところで、右上側と
　　　　　右下側の明るい部分が、プロミネンスが見えていたところです。
　　　　　コロナは微妙な色合いで、明るく見えるのに熱は感じず、冷たい光という感じでした。
　　　　　時間は昼前なのに、周囲は薄暗くなり、周囲を見ると水平線付近は夕焼けのように
　　　　　なっていて、空には木星や金星など明るい星が見えていました。
　　　　　何とも不思議な光景で、貴重な体験ができました。
　　　　　ビデオカメラで撮影すると、周囲の音声も入り、拍手や万歳三唱など、
　　　　　盛り上がっている状況も記録できるため、日食の記録には最適です。

撮影データ
　撮影日時：1988.3.18 11:13頃 62コマをRegistaxによりコンポジット合成
　撮影場所：小笠原諸島近海, にっぽん丸船上
　使用機材：京セラ 8mmビデオカメラ
　　　　　　2倍テレコンバージョンレンズ
　　　　　　合成焦点距離 不明
　　　　　　35mm判換算で約700mm相当にトリミング
　撮影者：沼尻　裕
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