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ミニボーグ55FLで撮影した、いっかくじゅう座の星雲・星団

コメント：ミニボーグ55FLと専用レデューサー0.8×DGQ55の組み合わせを使い、
　　　　　富士山北側から撮影した、いっかくじゅう座の星雲・星団です。
　　　　　写真右下側に、ばら星雲(NGC2237)があり、左上側にはNGC2246が
　　　　　大きく広がっています。
　　　　　NGC2246の一番明るい部分には、クリスマスツリー星団があります。
　　　　　その周辺に星雲の濃い部分があり、左下側に黒い切り込みのように
　　　　　コーン星雲が写っています。
　　　　　コーン星雲あたりがクリスマスツリーの先端で、右上側が根元の方になります。
　　　　　クリスマスツリー星団より右下には、ハッブルの変光星雲が白くて小さい姿で
　　　　　写っています。
　　　　　NGC2246の右にある青い星雲は、IC2169です。
　　　　　下端にはSh2-280の一部が赤く写っています。
　　　　　このあたりは、天の川の中ですので、微光星が多く、暗黒星雲も入り組んでいます。

　　　　　光学系の色収差は、2400万画素・ローパスフィルターありのD600との組み合わせでは
　　　　　目立ちませんでしたが、3600万画素・ローパスフィルターなしのD810Aでは
　　　　　若干気になり、中央付近の星の周囲に青ハロ、周辺では赤ハロが出る傾向があります。
　　　　　このうち青ハロは、通常の天体にはない色ですから、比較的簡単に対処できます。
　　　　　Photoshopで一旦Lab変換して、b画像で黒く表示される青ハロ部分を色域選択し、
　　　　　青ハロの彩度を下げることにより、どぎつい青色を消しています。
　　　　　色収差の点を除くと、四隅以外の星像はシャープで、D810Aとの組み合わせでも、
　　　　　カメラに光学系が負けてしまうようなことはありません。

撮影データ
　撮影日時：2015.12.18 26:07〜26:58
　露出：5分×10枚、StellaImage7.1にてダーク・フラット補正後、コンポジット合成、
　　　　Adobe Photoshop CS6により調整、青ハロ低減
　撮影場所：山梨県鳴沢村
　使用機材：miniBORG55FL + レデューサー0.8×DGQ55【7880】 D55mm f200mm F3.6
　　　　　　タカハシ EM-10赤道儀  + QHY5L-�U + PHD2 v2.5.0により自動ガイド
　　　　　　1枚目: 720×480に縮小
　　　　　　2枚目: 1920×1280に縮小(元画像から縦横約1/4)
　カメラ：ニコンD810A ISO 1600
　撮影者：沼尻　裕
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ミニボーグ55FLで撮影した いっかくじゅう座の星雲・星団(元画像)